日本では肝を冷やして涼しくなろうということで
夏に怪談やホラー映画を上演したりすることが多いのですが
アメリカではHalloweenの季節がホラー映画の季節です。
ティム・バートン監督ジョニー・デップ主演のSleepy Hollowという映画をご存知ですか?
この映画の舞台はニューヨーク市の北にあるウエストチェスターが舞台です。
ニューヨーク近郊のUrban Legend(都市伝説)の首なし騎士を
ワシントン・アーヴィングがスリーピーホローの伝説として発表しました。
青空文庫にあるので無料で読めます。スリーピーホローの伝説
古くからノースタリータウンという村にスリーピーホロウと呼ばれる地域が存在し
映画のヒットもあり1996年にスリーピーホロウという名称に改名しました。
車がなくてもスリーピーホロウには電車かバスで行けます。
電車の場合はグランドセントラル駅から
Metro NorthのHudson Lineに乗りTarrytownで降ります。
週末で片道$11.25です。
バスは平日しか運行していないのですが
Metro Cardが使えるので断然安上がりです。
まずSubwayの1Lineに乗り、終点の242 St Van Cortlandt Parkで降ります。
公園側に降りるとバス停があります。
ここでBee Lineバスの1Tというルートに乗り、終点がタリータウンです。
Bee Lineはウエストチェスターを走るバスでMTAではありませんがMetro Cardが使えます。
バスは昔の馬車道を北上して1時間くらいで着きます。
映画の中でマンハッタンから馬車で半日かかると言っています。
バスの終点は電車の駅と同じ場所です。
駅からブロードウェイに向かうメインストリートにはかつて
多くのアンティークショップがありましたが今は数える程しかありません。
Tarrytown Music Hallは今も使われているウエストチェスター最古の劇場です。
ハロウィンの時期には村中に飾り付けがされます。
ブロードウェイまで出るとレトロな看板のSeven-Elevenがあります。
このブロードウェイはマンハッタンからつながる道で、ここを左に曲がって進めばSleepy Hollowです。
途中にあるスリーピーホロウへの入り口の看板。
この辺はオランダ人入植者が多く、最大の農園であったPhilipsburg Maorで当時の生活を知ることが出来ます。
スタッフも当時の衣装を着ていて、フランダースの犬のアロアのようです。
駐車場にある首なし騎士のレリーフ。
Philipdburg Manorまでは歩くと1時間弱かかるので
駅からタクシーを使ったほうがいいかもしれません。
ブロードウェイに出ると左前方に首なし騎士の鉄製のモニュメントがあります。
もう少し歩くと小説に出て来る橋があります。
ブロードウェイにあり道幅も広く、車の通りも多く橋という感じも全くしないので見過ごしがち。
小説に出てきそうな雰囲気のある木製の橋は Sleepy Hollow Cemeteryの中にあります。
小川に沿って歩いて行けばすぐわかります。
原作者のワシントン・アーヴィングのお墓もこの墓地にあります。
小説によると首なし騎士はこのチャーチヤードの墓の間に夜な夜な馬を繋いでいたそうです。
現在はハドソン川沿いの綺麗な住宅地で昼間は首なし騎士が出て来るようなオドロオドロしさは皆無です。
マンハッタンからも近いし一度は住んでみたい場所です。
何より住所がスリーピーホロウってなんかカッコ良くないですか?